研究課題/領域番号 |
16K01876
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 神戸大学 (2017-2018) 大阪府立大学 (2016) |
研究代表者 |
中谷 奈津子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00440644)
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研究分担者 |
関川 芳孝 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 教授 (10206625)
鶴 宏史 武庫川女子大学, 文学部, 准教授 (80411932)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 保育所 / 生活課題 / 保護者支援 / 子育て支援 / 組織 / リーダーシップ / 園長 / 認定こども園 / 組織的支援 / 早期発見 / 研修開発 / 生活困難 / 研修プログラム |
研究成果の概要 |
大規模調査の分析から、保育所の特性を活かした保護者への支援プロセスの抽出を行ったところ、「情報の集約と共有」因子が抽出され、組織で行う保育所の特性が析出された。また他機関連携を積極的に行ったとしても早期発見の視点が十分でなければ、保護者支援はうまく機能しないことを確認した。園長のリーダーシップは施設内の組織風土やソーシャルサポート、保育士の行動により強く影響を及ぼすことが明らかになった。保育所における生活課題を含む相談支援事業を行うにあたっての課題として、相談支援に対応する保育士の不足、事業の周知、支援を必要とする家庭の把握の困難などがあげられた。これらをもとに、新たな研修体系の開発に至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、保育所が担うソーシャルワーク的な機能の実際が提示されたこと、及び保護者支援プロセスにおいて「情報の集約と共有」が保育所の特性として抽出されたことにある。また、生活課題を抱える保護者を支援するにあたり、園長や主任等管理職の役割が明示され、他機関連携に先立つ早期発見の重要性が示唆された。保育所における保護者への支援は、保育士単独で行えるものではなく、組織全体で体制を整え、保育士それぞれに役割を担いながら実施するものであることが浮き彫りになった。
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