研究課題/領域番号 |
16K01878
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 尚絅学院大学 |
研究代表者 |
岩倉 政城 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 名誉教授 (90005067)
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研究分担者 |
齊藤 敬 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (00343616)
小松 秀茂 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 特任教授 (30162051)
山崎 裕 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (40322656)
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研究協力者 |
武田 健
遠藤 美保子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 原子力発電所事故 / 放射能汚染 / 保育活動制限 / 除染 / 自然剥奪症候群 / 虫が怖い / 泥を触れない / 子ども / 保育園・こども園・幼稚園 / 心身の状態 / 肥満 / う歯 / テキストマイニング / 不安 / 遊び / 保育環境 / 園児への行動規制 / 保育観の痩せ / 保護者との協働 / 安全環境の保障 / 保育園・幼稚園・こども園 / 保育活動の制限 / 保育活動の回復 / 放射線測定 / 測定値の保護者との共有 / 放射能話題のタブー化 / 乳幼児心身の健康 / 保育の制限 / 保育の工夫 / 保育と自然 |
研究成果の概要 |
2011年、東電福島第一原子力発電所事故で放射性物質が広範囲にばらまかれ、多数の保育施設が閉鎖された。園が再開されても子どもたちは外遊びを制限された。 ‘13年から福島県内保育施設を訪問し、保育状況とその回復につき調査を続けている。除染で園舎から出られるようになっても、虫を怖がり土に触れない子どもがあり「自然剥奪症候群」と名づけた。その心身状態を保育士の自由記述文からテキストマイニングした処、『子ども』『外』『地震』『震災』『遊び』『放射線』『不安』『保護者』の度数が高く、事故発電所に近いほど、事故発生に近い時期ほど深刻であった。除染園庭に自然に近い環境を造作することで症候群は回復途上にある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東日本の放射能汚染は2019年現在も収束していない。東電福島第一原発周辺の保育施設は廃園し、また再開出来た園も園敷地内に限定した除染は受けても、散歩や遠足に行っていた園周囲の自然環境は依然として利用できない。子どもたちは事故発生当初、園外に出ない、泥や虫に触れないと制限され、虫を怖がり泥を触れない「自然剥奪症候群」を呈する例もある。この経験から保育と原発は併存できないことを保育者は悟らされた。
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