研究課題/領域番号 |
16K01886
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 聖心女子大学 |
研究代表者 |
今川 恭子 聖心女子大学, 文学部, 教授 (80389882)
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研究分担者 |
志村 洋子 同志社大学, 研究開発推進機構, 嘱託研究員 (60134326)
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研究協力者 |
伊原 小百合
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 音楽性 / 音声分析 / 音楽的発達 / 乳児 / 音声相互作用 / 子育て / 保育 / 養育者 / 幼児 / 音声コミュニケーション / 発達 |
研究成果の概要 |
乳児―養育者間コミュニケーションの音声を可視化して解析し、音楽性の発現する状況を明らかにするとともに、そこに見いだされる発達的意義を明らかにした。コミュニカティヴ・ミュージカリティ概念を援用して、2か月児から2歳児までの音声コミュニケーションを可視化した結果、音楽性が一貫して乳幼児―養育者の情動的コミュニケーションの活性化に寄与していることが確認された。同時に、音楽性に支えられて形成されるナラティヴな構造が、乳幼児を文化的に意味ある実践に導く役割を果たしている可能性が明らかになった。この結果は、乳幼児期における音楽活動に新たな理論枠組みを提供する可能性をもつ。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、乳児―養育者間の情動的コミュニケーションを支える音楽性の様相が具体的に明らかになった。さらに、音楽性に支えられて相補的に構成されるナラティヴな構造性が、乳幼児を文化的な意味の学習へと導く重要な役割を果たしている可能性が明らかになった。このナラティヴな構造性は母子間の遊び、とくに音声と身体を軸とした遊びに関連しており、養育者のもつ応答性の重要性が確認されたとともに、声かけや遊びのあり方に関する具体的示唆が得られ、保育および子育て現場においては、音楽的な観点からさらなる実践的探究を進める必要性があることが明らかとなった。
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