研究課題
基盤研究(C)
ラッソペプチドとは環状ペプチドの一種であり、様々な薬理活性を示すものが知られている。本研究において、遺伝子情報を用いた新しいラッソペプチドの探索法(ゲノムマイニング)を行い、主に放線菌から、新しいラッソペプチドを、多数得ることに成功した。また、土壌細菌であるスフィンゴモナス細菌をホストにした異宿主生産方法の開発にも取り組み、新規ラッソペプチドbrevunsinの生産にも成功した。得られたラッソペプチドに関してNMRおよびESI-MSを用いた構造決定を行い、NOE実験に基づいて三次元立体構造を決定することに成功した。
現在、分子量2000程度のペプチドは中分子として次世代医薬品のターゲットとして注目されている。本研究課題においては、バクテリアの生産する特殊な構造を有するラッソペプチドの生産および構造決定に成功した。また、その中で抗菌活性、抗HIV活性など有用な活性を有するものを複数発見することができた。また、スフィゴモナス属細菌をホストに用いた異宿主生産システムの開発にも成功しており、組み換えペプチドの生産にも期待が持てる。
すべて 2019 2018 2017 2016
すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 2件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (21件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
J Antibiot
巻: 72 号: 1 ページ: 1-7
10.1038/s41429-018-0105-4
Microbiology Resource Announcements
巻: 8 号: 3 ページ: 1-2
10.1128/mra.01198-18
120006603031
Journal of Industrial Microbiology & Biotechnology
巻: 45 号: 11 ページ: 983-992
10.1007/s10295-018-2077-6
Bioorganic & Medical Chemistry
巻: 26 号: 23-24 ページ: 6050-6055
10.1016/j.bmc.2018.11.007
ACS Omega
巻: 3 号: 7 ページ: 8104-8110
10.1021/acsomega.8b01042
The Journal of Antibiotics
巻: 70 号: 2 ページ: 208-211
10.1038/ja.2016.108
Letters in Applied Microbiology
巻: 64 号: 2 ページ: 150-157
10.1111/lam.12693
Tetrahedron letters
巻: 58 号: 35 ページ: 3429-3432
10.1016/j.tetlet.2017.07.064
120006545319
European Journal of Organic Chemistry
巻: 2017 号: 8 ページ: 1177-1183
10.1002/ejoc.201601334
Applied Biological Chemistry
巻: 60 号: 2 ページ: 163-167
10.1007/s13765-017-0268-x