研究課題/領域番号 |
16K01917
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 京都府立大学 |
研究代表者 |
佐上 郁子 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 研究員 (10143033)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 体内時計 / 時計遺伝子 / CO / NO / 転写因子 / ヘムタンパク質 / 時計リズム / ヘム / 一酸化炭素 / 時計転写因子 / 一酸化窒素 / 遺伝子発現 / 遺伝子 / 発現制御 / 蛋白質 / シグナル伝達 |
研究成果の概要 |
動物細胞を用いて内在性の時計遺伝子の発現リズムに対するCO、NOの影響をリアルタイムで解析した。その結果、細胞同調後24時間後にCO処理すると、Per2遺伝子の発現リズムの位相は処理直後から顕著に前方にシフトし、Bmal1の位相は時間経過とともに前方にシフトした。Per2遺伝子へのNPAS2転写因子の結合は、CO処理によって阻害され、CO効果はNPAS2の機能阻害によることがわかった。一方で、同様のNO処理ではPer2、Bmal1の発現リズムの位相は、それぞれ後方、前方に動いたことから、CO、NOシグナルによる体内時計の制御は異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体内時計は高血圧や糖尿病、肥満などの生活習慣病発症や季節的な精神活動の低下と関連する。したがって、本研究によるガス小分子による時計制御分子機構の解明は、 新たな体内時計の制御システム構築の可能性を含み、体内時計の変調が原因となる疾患やその治療法や健康問題の解決に大きく貢献する事が期待出来る。さらに、時計制御因子にCOやNOと同様の構造変化/機能制御を誘起しうる小分子治療薬の開発に役立てることが期待される。
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