研究課題/領域番号 |
16K01924
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
下畑 宣行 立命館大学, 生命科学部, 講師 (30419709)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 骨軟骨 / 微小人工骨 / 再生治療 / ミトコンドリア / 軟骨分化 / 変形性関節症 / 低分子化合物 / MAPキナーゼ / 骨分化 / 骨軟骨分化 / ケミカルバイオロジー / プロテオミクス / 分化 |
研究成果の概要 |
低分子化合物TD-198946 (TD) は軟骨分化を促進する変形性関節症治療薬の有力な候補である。我々は、TDの標的としてミトコンドリアタンパク質M1及びM2を同定した。我々は、TDがM1及びM2を介して軟骨分化を促進することを考え、以下の研究を行った。TDは、M1の発現量及び細胞内量を増加させることを確認した。これらは、軟骨分化の進行に伴うものであることが示唆された。更に、TDによってMAPK経路が促進することが分かり、またM1はMAPKの活性を抑制的に制御する一方で、M2はその活性を抑制的に調節することも分かった。またこれらの骨軟骨促進因子を搭載する顆粒状微小人工骨の改良も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変形性膝関節症の治療に関しては現在まで対症療法のみであり、我々がTDを利用することで実現を目指しているような、本質的な治療法 (関節軟骨の変性予防や修復・再生) は存在していなかった。また、これらのミトコンドリアタンパク質と変形性関節症治療を結びつけた研究は今までに無く、二重三重の意味で独創的だと考えている。 変形性膝関節症は高齢者の生活の質を低下させるロコモティブシンドロームの中でも最も重大な運動器変性疾患であり、画期的な原因治療薬の開発に繋げることができれば、痛みに苦しむ世界中の患者にとって大きな利益となるのは勿論のこと、国内の医療・製薬業界への波及効果も計り知れないと考えている。
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