研究課題/領域番号 |
16K01930
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物分子化学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
小池 英明 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究グループ付 (90344118)
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研究分担者 |
玉野 孝一 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 主任研究員 (80392629)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 遺伝子工学 / 有用物質生産 / 二次代謝 / 糸状菌 / 転写制御 / 微生物 / 物質生産 / 分子生物学 / ゲノム情報科学 / 遺伝子 / 遺伝子発現制御 / ゲノム情報 / 発現制御 |
研究成果の概要 |
発酵産業で使われる麹菌は、対数増殖後に余剰の糖を二次代謝産物としてコウジ酸(KA)に変換する。その変換効率は極めて高く、他化合物の高生産への応用が期待される。KA生産に関わる遺伝子の知見を基にコウジ酸合成酵素のプロモーターを応用して胞子色素ポリケタイドの合成酵素を高発現した。 色素合成酵素の上流にKA合成酵素のプロモーターを接続し、KA生産条件で、色素を生産させた。その結果、胞子色素に特有の吸光をもつ化合物が分泌され、一方で、胞子は色を失い、白い胞子が着生した。二次代謝のプロモーターの利用により、ヘテロな化合物生産ができること、さらに時間、空間的に発現を変更することが可能であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微生物の二次代謝はペニシリン、エバーメクチン等を筆頭に生理的に有用なものが多く、医薬に応用されている天然物が数多く知られている。放線菌や糸状菌に由来する多様な化合物および生合成遺伝子の知見が蓄積された。しかし、生命維持に必須の代謝と比べ、二次代謝は生産条件などが多様であり、二次代謝に特有の代謝制御がある。多くの代謝物の生産は微量で実用化が難しい。糸状菌である麹菌は生育が定常期に入った後、培地中に残る余剰グルコースをコウジ酸(Kojic Acid、以下KA)に変換する。極めて効率的なKA生産系を応用した二次代謝生産系は、有用な天然物の生産効率向上に貢献することが期待できる。
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