研究課題/領域番号 |
16K01932
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小林 亜希子 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (80649046)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 神経新生 / ダウン症 / シーズ探索 / 神経発達 / 化合物探索 |
研究成果の概要 |
本研究ではダウン症(21トリソミー)で神経細胞数の増加を抑えている遺伝子を特定し、その機能を妨げることで神経細胞を正常に増やすことができる化合物アルジャーノンを発見しました。また、ダウン症のモデルマウスがまだ胎仔の時期に母マウスを通してアルジャーノンを投与したところ、大脳皮質の異常や学習行動の低下といった症状が改善されました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病やアルツハイマー病、ハンチントン病、筋委縮性軸索硬化症(ALS)などの疾患は、脳あるいは脊髄における特定の神経細胞群が徐々に死ぬことで、運動・知覚などの脳の高次機能に異常をきたす。現在のところこれらの疾患に対する根本的治療は存在しない。このような神経変性疾患に対し、特定の低分子化合物により脳・脊髄内に存在する神経幹細胞の増殖を促して新しく神経細胞を産生し、新生した神経細胞に失われた脳の高次機能を代替させることができれば、新たな治療法へと繋がると期待される。また神経新生の低下は精神発達疾患においても示唆されており、本研究による低分子化合物シーズの開発は適用拡大が見込まれる。
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