研究課題
基盤研究(C)
「活性含硫化合物(分子内に-SH基あるいは-SSH基を持つ化合物)」と虚血再灌流障害時の酸化ストレス軽減機能との関連について、質量分析技術を用いて検証を行った結果、すでにその抗酸化作用が知られている硫化水素のみならず、ホモシステイン、システイン、グルタチオン、そしてそれらの分子にさらに過剰な硫黄原子(S)が結合したパースルフィド化合物が虚血再灌流障害の軽減に効果があることがわかった。さらに、組織中のパースルフィド化合物を「空間的情報」を保持したまま可視化する手法として新たにSERS(Surface-enhanced Raman spectroscopy) imaging法の確立に成功した。
これまで硫化水素が虚血再灌流障害を軽減する効果を持つことは知られていたが、本研究により硫化水素よりもむしろ、ホモシステイン、システイン、グルタチオン等の含硫アミノ酸にさらに過剰な硫黄原子が結合したパースルフィド化合物が重要であることが示唆された。パースルフィド化合物は様々な生理機能を持つことが近年多数報告されているが、本研究ではこの反応性が高く不安定なパースルフィド化合物を組織切片上で可視化するSERS(Surface-enhanced Raman spectroscopy) imaging技術を確立した。この手法は様々な活性含硫化合物の研究に応用可能な画期的な手法であると確信する。
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すべて 雑誌論文 (12件) (うち国際共著 8件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 12件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (1件)
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