研究課題/領域番号 |
16K01938
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 成蹊大学 |
研究代表者 |
戸谷 希一郎 成蹊大学, 理工学部, 教授 (80360593)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖鎖 / 酵素 / 合成化学 / タンパク質品質管理 / 糖タンパク質品質管理 / 不良糖タンパク質分解 / エンドマンノシダーゼ / 合成糖鎖プローブ / カルボキシルエステラーゼ / 蛋白質 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
糖タンパク質品質管理中の分解機構に関わる小胞体エンドマンノシダーゼ (ER-EM)活性の機能を解明すべく、鶏卵由来の糖鎖から本酵素の基質を簡便に合成した。またER 内タンパク質を blue native PAGE と MS/MS 解析を組み合わせて選別し、ER-EMの活性複合体がCes1dを含有することを明らかにした。さらに ER-EM の解析に資するカルレティキュリンの阻害剤開発、EDEMの特異性解析およびER内Glc/Manプロセシング反応の特異性解析も併せて行った。加えて糖タンパク質品質管理の中心機構であるCNX/CRTサイクルの稼働状況とメタボリックシンドロームとの相関解析を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病や糖尿病、骨粗鬆症などのフォールディング病は、細胞内への不良品タンパク質の蓄積が発症の一因となる。したがって小胞体糖タンパク質品質管理において不良糖タンパク質分解を司る仕組みを理解し、制御できれば、これらの疾患の診断や治療に貢献できる。本研究では不良糖タンパク質の分解に寄与するER-EM 活性の活性複合体に含まれる Ces1d を同定し、分解機構の理解に貢献した。また本活性を選択的に計測できる糖鎖基質の開発に成功し、疾患に伴う活性変動分析に寄与する要素技術を確立した。またER-EMと協働する糖タンパク質品質管理関連タンパク質の機能やフォールディング病との相関を明らかにした。
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