研究課題/領域番号 |
16K01939
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ケミカルバイオロジー
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研究機関 | 安田女子大学 |
研究代表者 |
久保 貴紀 安田女子大学, 薬学部, 講師 (90435751)
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研究分担者 |
柳原 五吉 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 特任研究員 (20158025)
瀬山 敏雄 安田女子大学, 薬学部, 教授 (90163120)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | RNAi / コンジュゲート / 核酸医薬 / DDS / 抗腫瘍効果 / マルチ遺伝子サイレンシング / in vivo RNAi / マルチジーンサイレンシング / in vivoでのRNAi効果 / 肝転移がん / RNAi効果 / コンジュゲートsiRNA / 脂肪酸 / バイオテクノロジー / 核酸 / 生体機能利用 / ナノバイオ / 脂質 |
研究成果の概要 |
脂質修飾siRNAを用い複数のがん関連遺伝子を標的としたマルチ遺伝子サイレンシング法での抗腫瘍効果を評価し、臨床での応用を目指すことを目的とした。血管新生増殖因子(VEGF)およびβ-カテニン(β-CAT)遺伝子を標的としたin vivoにおける脂質修飾siRNAの抗腫瘍効果を皮下腫瘍および肝転移マウスモデルにて評価した。その結果、VEGFとβ-CATの2つの遺伝子を標的としたマルチ遺伝子サイレンシング法を利用することで相乗的な抗腫瘍効果を達成した。以上、本研究で用いた脂質修飾siRNAとマルチ遺伝子サイレンシング法は優れた抗腫瘍効果を発揮することが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
通常、RNAi法では1種類の遺伝子を標的としたsiRNAで評価するが、本研究では、脂質修飾siRNAを用いてVEGF とβ-CAT の2 つの遺伝子を同時に標的としたマルチ遺伝子サイレンシング法を利用し、相乗的な抗腫瘍効果を評価した。その結果、マルチ遺伝子サイレンシング法はその相乗効果で非常に強い抗腫瘍効果を示し、また、皮下に移植した腫瘍に対する局所的な投与系でも、肝転移した腫瘍を標的とした全身投与の系でも強い効果を示した。これらの結果は、これまでのRNA干渉法における問題点を一掃できる可能性があり、脂質修飾siRNAを用いたマルチ遺伝子サイレンシング法は医療への応用も期待できる。
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