研究課題/領域番号 |
16K01953
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
橋本 龍一郎 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (00585838)
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研究分担者 |
保前 文高 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (20533417)
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研究協力者 |
板橋 貴史
中村 元昭
太田 晴久
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 発達性吃音 / 脳刺激法 / 発話 / ブローカ野 / 吃音 / 流暢性 / 発達障害 / fMRI |
研究成果の概要 |
非流暢性発話の原因となる脳内機序を解明するため、発達性吃音者と非吃音者を対象として、経頭蓋直流電気刺激(以下tDCS)により発話関連領域の神経興奮性を修飾し、発話非流暢性の変化を検討した。発達性吃音については、右半球のブローカ領域相同部位に対する刺激により、実際に電気刺激を伴わないシャム条件と比較して、吃音中核症状の有意な現象を認めた。また、非吃音者の遅延聴覚フィードバック時の発話非流暢性については、左半球のブローカ領域・ウェルニッケ領域への刺激により、有意な変化を認めた。これにより、非流暢性発話の複数の脳内機序の存在を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非流暢性発話は、自閉スペクトラム症を含む発達障害や、脳損傷による失語症において、広く観察される言語障害である。特に発達性吃音は、発話という非常に限局した機能の障害であるにも関わらず、その原因となる脳機能の特徴については不明であった。脳刺激法を用いた本研究によって、吃音者の発話において、ブロックや繰り返し、引き伸ばし等の中核症状を低下させる刺激条件がみつかったことは、吃音の原因となる脳内メカニズムに関して新たな神経科学的知見を与えるだけでなく、脳科学に基づく新しい介入方法の開発にもつながる成果と考えている。
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