研究課題/領域番号 |
16K01980
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
重田 眞義 京都大学, アフリカ地域研究資料センター, 研究員・名誉教授 (80215962)
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研究分担者 |
座馬 耕一郎 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (50450234)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | タンザニア / チンパンジー / 睡眠行動 / 睡眠場所 / ヒト / 寝相 / モーションキャプチャー / 新型ベッド / 睡眠集団 / 睡眠時間 / 夜間睡眠 / 昼間睡眠 / サーモグラフィー / 脳波 / 休息場所 / アカコロブス / 温度環境 / 睡眠文化 / 霊長類 / 進化 / 睡眠環境 |
研究成果の概要 |
人類進化の過程でヒトは樹上から地上へ睡眠の場所を移し、睡眠環境やしつらえの文化的多様性がある。一方、ヒト以外の霊長類には樹上等で座って眠る狭鼻猿類から樹上にベッドを作る大型類人猿まで睡眠行動に多様性がある。ヒトとヒトに近縁な霊長類の睡眠環境と行動の多様性に注目し、フィールド調査と文献資料をもとに比較検討をおこなった結果、ヒトの寝場所やそのしつらえの多様性と、霊長類が多様な睡眠環境を作り出すための方法とのあいだに進化的な連関を推測できるような資料を得た。快適な睡眠を得るという人類の基本的欲求の進化的基盤をヒトとヒト以外の霊長類の共通祖先に求める可能性が開かれた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒト以外の霊長類について、地上で眠るニホンザルから寝場所を樹上に作るチンパンジーまで多様な睡眠行動が知られるが、その実態はほとんど観察記述されてこなかった。私たちとその祖先がどこで、どのように眠ってきたのか、その進化的基盤について、実証的なデータの蓄積をおこなった。夜間にしばしば覚醒する霊長類は、不眠に苦しむヒトと同様に、快適な睡眠をとれず昼間の活動性に影響を与えていないのか、昼間にも睡眠をとるヒトと、狭鼻猿類や大型類人猿とが快適な睡眠を得るためにどのような適応をしているのかなど、ヒトとヒト以外の霊長類にみられる睡眠行動を比較し、睡眠行動の進化傾向と文化的多様性の傾向を示した。
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