研究課題/領域番号 |
16K01981
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
デスーザ ローハン 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (60767903)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Environmental History / Colonial engineering / Perennial Irrigation / Flood control / Large dams / British India / Rivers / Colonialism / Modernity / Volumes / Pulses / Hydraulic Transition / South Asia / Engineering / Floods / Colonial Engineering / Dams / Embankments / 南アジア |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、英領インドの植民地工学の技術的および政治的世界を調査し、南アジアの河川管理に関する現在の歴史学を再考すること、そして、川の流れの利用と管理のための、新たな環境的想像力が可能であることを示唆することである。 言い換えれば、南アジアにおける現代の河川管理の起源に関する標準的な語りへの批評を提示することが本研究の目的である。19世紀から20世紀初頭の英植民地工学の報告書、回顧録、伝記、研修教本、水管理に関する議論の研究を中心に行うことで、「河川管理」の概念が、南アジアにおける技術的な対応としてではなく、深遠なイデオロギー的プロジェクトとして追求されたと主張することが可能となる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、私は南アジアの河川系が「流れ」から「ストック」に変化したという独自の主張をすることが可能になった。 すなわち、現代の河川管理は、南アジアの河川の生態学的特性を根本的に変えたということである。 以前は地域の湿地文化によって利用可能な自由に流れる川であったのに対し、ストックとしての現代の川は、多年生の灌漑と水力発電の目的のために流用された。 さらに、そのような変化の中で、洪水は肥料としての特性から重んじられるのではなく、悲惨な災害として認識されるようになった。 要するに、本研究では、現代の河川管理が生態系に悪影響を及ぼすことを示している。
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