研究課題/領域番号 |
16K01986
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 福井県立大学 (2018-2019) 岡山大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
石丸 香苗 福井県立大学, 学術教養センター, 准教授 (00572471)
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研究分担者 |
奥田 若菜 神田外語大学, 外国語学部, 准教授 (10547904)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 大都市ー地方都市―都市近郊域 / 食糧の安全保障 / 自家作物 / 社会的上昇 / ブラジル / 中間層 / 貧困層 / 新中間層 |
研究成果の概要 |
本課題は、ブラジルの都市および都市近郊農村の貧困層コミュニティにおける食糧の安全保障システムと、それらと都市-都市近郊農村間の人口移動との関係について研究を行った。食料の安全保障について、都市では出身地からの人間関係や教会・NPO等の社会関係資本に基づいたシステムが発達していた一方、都市農村では農業生産による自給作物による食糧の安全保障が発達していた。貧困層の現金収入は多くの場合、インフォーマルセクターに拠ることが多いため経済的危機に対して脆弱であり、自律的な食糧確保と都市での賃金収入のアクセスの両方が可能になる都市近郊農村への移動を促していることが予想された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題は、ブラジルの都市と都市近郊農村における、低所得者層に対する食糧の安全保障について行った。経済的格差の世界的な広がりは留まらず、日本の生活保護受給世帯数は増加を続けている。また、都市に過剰集中した人口によって、生産機能を持つ農村の人口減少も大きな問題となっている。本課題で明らかになった、都市と都市近郊農村それぞれの食糧安全保障システムは、今後の日本の社会構築においても大いに参考になると考えられる。また、途上国から進興国へ発展してきたブラジルとして、来る第三世界の発展にともなう食糧安全保障の先行事例としても重要な示唆を与えると考えられる。
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