研究課題/領域番号 |
16K01990
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
塩原 俊彦 高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (60325397)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ロシア / 中国 / エネルギー / 軍事 / サイバー空間 / 地政学 / ガス / 北極 / ガスプロム / 対中協力 / 軍事協力 / ガスパイプライン / ロスネフチ / 空間 / 情報 |
研究成果の概要 |
ロシアと中国との「空間」協力として、主にエネルギー協力、軍事協力、サイバー空間協力について考察した。エネルギー協力の面では、とくにロシアから中国へのガス輸出のためのパイプライン建設の動向について、いわゆる「西ルート」の価格交渉の難航などについて分析した。軍事協力面では、過去最大の演習が実施されるといった両国関係の緊密化や武器取引の増加などに注目した。サイバー空間協力については、いわゆる「ディスインフォメーション」で先行するロシアを中国が模倣している実態と、中国からの電子製品のロシアへの輸出動向などについて考察した。他方で、中ロは中央アジアにおける「権益争い」を行っており、その実情も分析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
中ロの接近は、2014年に表面化したウクライナ危機、ロシアによるクリミア併合後の日欧米などによる対ロ制裁によって強まったことが知られている。その実態をエネルギー、軍事、サイバー空間について明らかにすることで、ユーラシア地域における中ロ協力が今後、世界全体の地政学上の展開におよぼす影響を考えるうえで多少とも貢献しうる考える。 中ロ接近は日本の北東アジア外交の今後にも大きな影響をおよぼすから、日本政府や日本企業の対ロシア、対中国への投資などに際しても、その判断において資するものがあると期待している。
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