研究課題/領域番号 |
16K01992
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
西本 太 長崎大学, 熱帯医学・グローバルヘルス研究科, 助教 (60442539)
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研究協力者 |
門司 和彦
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 死亡 / 疾病 / 環境 / 地域史 / ラオス / 死因推定 / 感染症 / 公衆衛生 |
研究成果の概要 |
ラオス農村部で170件の死亡ケースについて死因や死亡前の受療行動について調査をおこなった。死亡時点の平均年齢は男性60歳、女性63歳だった。多くの人が高血圧や糖尿病など慢性疾患をかかえており、50%以上の人が1年未満の闘病後に亡くなっていた。170 件の死亡例のうち、153件は何らかの病気によるものだったが、医師の診断を受けたのは77件だった(ただし診断書はなかった)。大半の人は最寄りの郡病院でガンやその他治療困難な病気と診断された後、自宅での薬草治療に切り替えた。170 人中 152 人が自宅で最期を迎えた。この研究により途上国農村部でも非感染性疾患が主な死因になってきたことがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
途上国農村部は人口登録システムが未整備の地域が依然として多いため、住民がどのような死を迎えるのか、また死亡に先立ってどのような治療を受けるのかに関してまとまったデータがほとんどない。この研究ではスマートフォンのアプリで住民の死亡に関する情報を集めることにより、近年変化の著しいラオス農村部における死亡動向について一定の特徴を見出すことができた。この研究により、持続可能な開発目標SDGsの達成に向け、途上国農村部に必要な保健医療サービスを実装する上で不可欠の基礎データを入手できた。
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