研究課題/領域番号 |
16K01993
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
柿崎 一郎 横浜市立大学, 国際教養学部(教養学系), 教授 (00315821)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | タイ / 日本軍 / 第2次世界大戦 / 日本 / 第二次世界大戦 |
研究成果の概要 |
本研究はタイ側で作成した日本人とタイ人の間の事件・事故に関する膨大な資料から、日本人とタイ人の間で発生した交通事故、騒動、窃盗、強盗・襲撃の4種類の事件・事故計3,373件と2,414人の検挙に関する情報を抽出し、地理的・時期的な分布や内容、背景、処分など様々な側面から分析を行った。その結果、日本側に起因する事件・事故は開戦直後に多発したものの全体的に減少傾向にあるのに対し、タイ側に起因する事件・事故は逆に戦争末期に急増していたことが明らかとなり、日本側もタイ側も多発する事件・事故に我慢を強いられながらの同盟、すなわち日タイ同盟の実像は我慢の同盟であったとの結論に達した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、戦史研究の新たな方法論を提示することと、日タイ間の同盟関係をミクロレベルから捉えなおすこととにある。本研究では戦時中のタイで発生した日本人とタイ人の間の事件・事故を網羅的に記録した資料を用いることで戦争期間中の日本人とタイ人の関係性の変化を明らかにすることが可能であり、戦史研究の新たな方法論を提示している。このため、本書は日タイ関係史の新たな事実を掘り起こすとともに、今後の両国間の関係強化のためにも極めて重要な意義を持つ。
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