研究課題/領域番号 |
16K01995
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 愛知県立大学 |
研究代表者 |
渡会 環 愛知県立大学, 外国語学部, 准教授 (50584372)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 移民 / インターセクショナリティ / ジェンダー / ブラジル人 / キャリア形成 / フランス / 日本 / 生活世界 / 国際移動 / 女性 / ブラジル人女性 / 職業観 / ブラジル地域研究 / 階層帰属意識 |
研究成果の概要 |
本研究は、インターセクショナリティという視座に基づき、移民女性のエージェンシーに着目しながら、日本とフランスに移住したブラジル人女性たちが構築する生活世界を明らかにしたものである。ブラジル人女性移民はそれぞれの社会で受ける自身の(不)可視性を経験しながら、職業アスピレーションを強めてもいた。女性移民の側で(不)可視性を利用することがあった。それはケアワークに従事する者に顕著であった。文化資本の利用はブラジル人ケアワーカーが労働市場において有利にもし、職業的アスピレーションも強めているが、「ブラジル人」という特定のイメージが引き続き社会の周縁に彼女たちを位置づけてしまう恐れも指摘できる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、先行研究が扱ってきた移民の就労や生活の実態だけでなく、移民がこれから構築したいと考える生活世界に着目し、特に、キャリア形成の可能性について考察するものである。本研究で扱う、壮年期の移民はこれまで、日本では外国籍住民支援のシステムから抜け落ちてしまうことが多かった。本研究の成果を壮年期の移民に対する具体的な職業訓練や生活支援策への提示へと繋げることに本研究の社会的意義がある。
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