研究課題/領域番号 |
16K02005
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 東京女子大学 |
研究代表者 |
小檜山 ルイ 東京女子大学, 現代教養学部, 教授 (70186782)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | ユーラシアン / 混血 / 宣教師 / キリスト教 / 日米関係 / アメラジアン / 現地妻 / アジア / 結婚 / 同棲 / アメリカ史 / 日米関係史 / アメリカとアジアの関係 |
研究成果の概要 |
本研究では、北米出自の宣教師事業関連の資料、および、日本で発効された和英字新聞記事を主に収集した。それらの解読と検討を通じ、第2次世界大戦以前のユーラシアン(混血)が、日本でどのように描かれていたのか、さらに、ミッション・スクールをはじめとする宣教師による事業は彼/女たちの育成、教育にどのような役割を果たしたのかを明らかにし、また、個別的事例をつかむことができた。ユーラシアンは婚外子がほとんどだが、その経験は親の経済的状況や地位により左右された。また、第2次世界大戦後のアメラジアン問題は、戦前におけるユーラシアンの立場や彼/女たちへの社会人認識および対応と連続性があることもわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代のグローバル化は、国際結婚等の増大を伴い、異人種、異民族間に生まれる人を増加させている。「混血人」のアイデンティティや差別あるいは特別視は、国家統合、グローバル社会のいずれの構築を目指すにせよ、現代社会が向き合わざるをえない課題である。本研究は、日本における「混血人」の歴史的来歴を明らかにすることにより、この現代的課題の理解を深めようとする。第2次世界大戦後のアメラジアンについては、社会問題、歴史的経験としてある程度の知見がすでにあるが、それ以前の混血(「ユーラシアン」)について知られることは少ない。本研究はその知見の欠落を埋め、「混血人」についての歴史的理解の幅を広げるものである。
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