研究課題/領域番号 |
16K02012
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
村嶋 英治 早稲田大学, 国際学術院(アジア太平洋研究科), 教授 (70239515)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 日タイ関係史 / アジア仏教交流史 / タイ地域研究 / タイ近代史 / 近代日本タイ関係 / 在タイ日本人個人文書 / 近代タイの社会構造 / 近代タイの歴史 / シャム仏像 / 対アジア外交 / 日本タイ関係史 / タイ近現代史 / アジア仏教交流 / タイ政治外交史 |
研究成果の概要 |
日本とタイ国は、世界における二大仏教国であるが、近代における両国の仏教者の交流について、本格的な既存研究は存在していなかった。本研究では、1888年-1945年に渡タイした日本人知識層中、最多数派であった仏教者に着目し、日タイ両語資料文献を広汎に利用し先ず、渡タイ日本仏教者の総数把握に努めた。次いで、17名の日本人僧侶を取り出して、彼らのプロファイル、訪タイの時期、目的、行動及び成果、彼らの上座部仏教に対する思想、評価を明らかにした。戦前のアジア二大仏教国間の交流と知的蓄積を明らかにすることによって、タイ地域研究に新たな視角と研究分野を開拓できたものと考える。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、アジアにおける二大仏教国、日本及びタイ国を対象とし、近代における日本仏教者のタイの上座部仏教との関わりを広汎且つ詳細な日タイの資料に基づいて明らかにした。このような課題を扱った既存研究は皆無に近く、本研究は東南アジア地域研究における新しい研究分野を開拓したものと言うことができると考える。日本仏教者のタイ仏教に対する関心は、1880年代においては未知の南方原始仏教の探究、1900年前後における南北両仏教の連携一致運動、1920年代前後における小乗仏教という否定的評価、1940年代の政治目的による仏教国の親善交流と、時代とともに変化したことを明らかにした。
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