研究課題/領域番号 |
16K02013
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
後藤 雄介 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (60296374)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 先住民 / インディヘニスモ / 混血 / アルゲダス / アンデス / ペルー / エクアドル / ボリビア / 人種表象 / アルゲーダス / 思想史 / 社会運動 / アンデス諸国 / 先住民運動 |
研究成果の概要 |
本研究は二一世紀アンデス諸国における先住民主義運動とその文化的足跡を思想史的観点から解釈することを目的としている。具体的には、2016年には「第1回ラテンアメリカ文学理論・批評・歴史国際会議」に出席してペルーの作家ホセ=マリア・アルゲダスの思想について報告し、その成果は2018年、同国際会議の報告集に掲載された。次いで2017年には隣国エクアドルへの調査旅行を実施してペルーとの比較事例研究をおこない、その成果は所属大学紀要に論文として掲載された。論文のねらいは、同国の先住民主義小説の古典であるホルヘ・イカサの『ワシプンゴ』が、二一世紀においていかに再解釈されているかを明らかにするところにある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本におけるアンデス諸国の先住民問題は、社会運動の側面に注目し、おもに政治経済的な観点からの研究が試みられてきた。その意味で、思想文化史的な観点から分析した本研究には空白部分を補う価値があると考えられる。また、思想文化史的観点から同地域を横断的にとらえる研究は同地域においても手薄で、その点でもペルーとエクアドルの比較研究を試みた本研究には一定の意義があると思われる。今後の課題としては、アンデス諸国のみならずラテンアメリカ諸国全般で独立から二百周年を迎えることになるが、二百周年を機に各国のナショナリズムの言説がいかなる形で先住民の存在を包摂することになるか、今後はその比較研究を試みたい。
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