研究課題/領域番号 |
16K02014
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
福島 淑彦 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80367680)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | スウェーデン / 社会の透明性 / 腐敗・汚職 / レント / インセンティブ |
研究成果の概要 |
社会の透明性は、経済規模、人口規模、公共部門といったレントの大きさと直接的に関係しているわけではなく、腐敗・汚職行為を監視するモニタリング機能(監視機能)が高いことが社会の透明を高めていることを統計的に示した。社会の透明性が高いスウェーデンでは「情報公開」、「国民背番号制(個人ID番号)」、「メディアの独立性と監視機能」などによる腐敗・汚職行為の監視機能が高い。理論モデルの分析から、公共部門の規模の拡大が必ずしも収賄行為の増加をもたらすわけではないことも示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「大きな政府」などに起因するレントが、腐敗・汚職行為を誘発しているわけではなく、腐敗・汚職行為を監視するモニタリング機能(監視機能)が低いことが腐敗・汚職行為を誘発している。スウェーデンで行われているような「徹底した情報の公開」、「国民背番号制(個人ID番号)の採用」、「メディアの独立性と監視機能強化」が実現すれば、スウェーデンのような腐敗・汚職行為の少ない透明性の高い社会が実現可能である。このことを導出できたことが、本研究の学術的意義と社会的意義といえる。
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