研究課題/領域番号 |
16K02016
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
鈴木 恵美 早稲田大学, 地域・地域間研究機構, その他(招聘研究員) (00535437)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 政治史 / エジプト / 中東 / 名望家 / 議会 / 地域研究 / イスラーム / 政治学 / エリート / 東洋史 |
研究成果の概要 |
エジプトにおけるエリート研究は、これまで対象別に個別に行われてきたが、本研究はエリートの出身階層に着目しながら各種エリートを包括的に考察した。その結果、軍事エリートと他のエリートは出身階層としては別であることが多く、伝統的な政治エリートである大地主などの名望家は、自ら多方面にエリートを輩出しながら、国軍を中核とする体制の支持基盤となっていたことが明らかとなった。その意味において、軍事エリートと伝統的エリートは緩い連携関係にあるが、体制が変化すれば伝統的エリートとの関係も変化しうると判断できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
エリートの種類別に行われてきた研究を統合して考察すること自体が全く新しい試みであり、本研究の学術的意義である。2011年の「アラブの春」でも明らかになったが、エジプトはアラブ地域の要となる国であり、歴史的にエジプトの不安定化は地域全体の不安定化につながってきた。アラブ世界に大きな影響を与えるエジプトの支配エリートと伝統的エリートの関係性を明らかにしたことは、エジプトだけでなくアラブ地域の社会と政治の今後を展望する上でも重要な意義を持つものと考える。
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