研究課題/領域番号 |
16K02018
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 愛知産業大学 |
研究代表者 |
新井 勇治 愛知産業大学, 造形学部, 教授(移行) (20410855)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中東 / 中庭住宅 / 中庭 / 半戸外空間 / 環境装置 / イーワーン / ブルタール / タラール / シリア / 伝統的住宅 / 建築 / 住宅 / カイロ / モロッコ / 環境機能 / オマーン / サウジ・アラビア / 西アジア / 環境 / 建築史・意匠 / 都市計画 |
研究成果の概要 |
本研究は、中東地域の伝統的な住宅において、中庭と、中庭に面して設けられる半戸外空間に着目した研究である。快適に暮らすための重要な環境装置であり、形態や使われ方などの共通性や相違性を明らかにすることを目的とした。 まず中庭形態や使われ方などで分類すると、①作業場型、②楽園型、③庭園型、④アトリウム型、⑤空地型に分けられた。次に、半戸外空間は名称・形態・使われ方などで地域ごとに異なっている。中庭に向けて大アーチのイーワーンはシリア一帯に多い。開口部の上部がタラールはイラン・イラクに多い。連続アーチのブルタールは中東西域のマグリブに多く、マクァドはエジプトの独特の半戸外空間となっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、中東地域の伝統的な住宅において、中庭と、中庭に面して設けられる半戸外空間に着目した研究である。快適に暮らすための重要な環境装置であり、形態や使われ方などの共通性や相違性を明らかにすることを目的とした。 中東地域の伝統的な住宅について、中庭と半戸外空間に焦点を絞っての網羅的な研究は、欧米の既往研究でもほとんど見ることはない。モスクや宗教施設に関する研究報告は多いが、中東地域の伝統的な住宅について調査報告されることは稀である。中東地域全体を俯瞰しながら、名称・形態・使われ方・機能、中庭と半戸外空間の関係性について、その相違性や共通性を明らかにしたのは新たな成果であるといえる。
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