研究課題/領域番号 |
16K02021
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
坂下 史子 立命館大学, 文学部, 准教授 (10594129)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | アメリカ黒人 / 人種暴力 / 記憶 / 北アメリカ |
研究成果の概要 |
本研究では、エメット・ティルのリンチ事件(1955年、以下ティル事件)を事例として、アメリカ合衆国(以下アメリカ)の人種暴力の歴史における記憶の政治学を考察した。当該事件をめぐる近年のさまざまな記憶化の取り組みを、シカゴ、ミシシッピ州各地、ワシントンDCにおける例を通じて詳細に検討することにより、当該事件ひいては人種暴力の歴史に関する公的記憶とアメリカ黒人社会の記憶との関係や、彼らの世代間の記憶継承・断絶の問題をも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、過去の歴史に対する謝罪や和解、補償の取り組みを考察する一連の研究群に新たな事例(アメリカの例)を提供するものである。これにより、異なる歴史認識を扱う際の問題や課題に関して、同様の事例研究ともつながる知見を得ることができた。本研究の実施内容およびこれに基づく成果は、国際社会における同様の問題を理解する一助となるだけでなく、日本の国内外での歴史認識をめぐる摩擦の問題を理解し、それを解決するための視座を提供することにもつながる。
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