研究課題/領域番号 |
16K02035
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
沢山 美果子 岡山大学, 社会文化科学研究科, 客員研究員 (10154155)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | いのち / ジェンダー / 性 / 生殖 / 近代 / 近世 / 思想・運動・歴史 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、性と生殖の現場として「家」と「遊所」を取り上げ、性と生殖の近世から近代への変化を明らかにすることにある。そのため、近世の妊娠・出産管理制度をめぐる史料群や日常の営みに関する史料群、「家」の当主である男たちの日記、性をめぐる禁忌、人々がいのちを繋ぐためにおこなった乳のやり取りなどを手がかりに、性と生殖の近世から近代への変化を探った。 その結果、いのちを繋ぐ営みの中核に位置する性と生殖の近世から近代への変化を明らかにすることは、「家」の維持・存続への人々の願望や「家」と「遊所」の関係の歴史的変化を明らかにするためにも有効であることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、人々のいのちをつなぐ営みである性と生殖の二つの現場として「家」と「遊所」を取り上げ、そこに生きた女と男の経験の側から、性と生殖の近世から近代への展開を明らかにしようとした点にある。 本研究では、性格の異なる史料群を重ね合わせ、性と生殖の現場に即して、女と男が抱えた性と生殖をめぐる矛盾や葛藤を社会的諸関係の中で読み解くことを意図した。それは、「生きること」の問い方を模索する試みと同時に史料料読解の方法の開拓という点でも、社会的意義を有する。
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