研究課題/領域番号 |
16K02043
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
古川 弘子 東北学院大学, 文学部, 准教授 (70634939)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | 文学翻訳 / 文体 / 読者受容 / 規範 / ジェンダー・イデオロギー / 女ことば / 女性文末詞 / 児童文学 / 翻訳学 / 翻訳研究 / 文末詞 / トランスレーション・スタディーズ / 文芸翻訳 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は(1)翻訳テクストと非翻訳テクスト(日本語で書かれたテクスト)の女ことばの使用を文末詞使用に焦点を当てて比較することと、(2)翻訳テクストにみられる女らしい言葉の背景にある翻訳者の規範と読者の翻訳テクストへの期待を探ることである。その結果、翻訳テクストの女性文末詞の使用率が高いこと、女ことばが翻訳規範として機能していることが分かった。研究成果は国際・国内学会(3件・2件)と公開講義で口頭発表され、論文は国際・国内学術誌(1本・2本)と書籍の1章が発表された(全て査読有)。共編書The Palgrave Handbook of Literary Translationも出版した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本課題では、児童文学と現代小説の両ジャンルともに翻訳テクストは非翻訳テクストよりも女性登場人物の会話文に使われる女性文末詞の割合が高いことが分かった。翻訳者へのインタビューでは翻訳者や出版に関わる人々が女らしい言葉づかいという規範に影響を受けていることが、読者受容研究では女ことばの使用が翻訳テクストの特徴として捉えられていることが示された。翻訳・非翻訳テクストの言語使用をジェンダーの視点から比較分析することと、ジェンダー・イデオロギーと翻訳者や読者との関連性を研究することは新たな試みであり、非常に有意義であると考える。
|