研究課題/領域番号 |
16K02050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
高馬 京子 明治大学, 情報コミュニケーション学部, 専任准教授 (60757475)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 規範的女性像 / フランス、リトアニア、日本 / 未熟 / メディア(マス・デジタル) / ファッション・メディア / 言説分析 / 未熟VS成熟 / かわいい / フランス リトアニア 日本の比較 / ファッションメディア / 未熟・成熟 / アイデンティティ / 言説 / ジェンダー / フランス、リトアニア / ファッション雑誌、メディア / グラマラス / 構築主義 / 規範としての女性像 / メディア表象 / フランス・リトアニア / 日本女性像 / kawaii / geisha / 少女 / フランス少女雑誌 / 規範として構築された少女像の日仏比較 / 未熟/成熟 / 少女マンガ / トランスナショナル / リトアニア / メディアのジェンダー表象 / リトアニア、フランス、日本の国際比較 / 近代的VS脱近代的「女性」像 |
研究成果の概要 |
仏女性ファッション雑誌で構築された規範的女性像は、「上品、優雅という仏女性」像から、1960年代第二波フェミニズムの中で(日本女性のステレオタイプ従属、未熟ではない意味での)若年化した「強くて自立した(肌の露出も増え)解放」された女性像が理想像として提示されはじめ、SNSの発展と共に女性雑誌上でその傾向が加速される。現代リトアニア女性雑誌では国独自の生活様式を重んじつつ、外見的に「ヨーロッパ人」的規範的女性像が構築される。帰属する枠組み(旧ソ連、EU)により外見的な規範的女性像も変化する。メディアや社会の動きによって女性の欲望とメディア変遷、社会要請間で交渉しつつ規範的女性像は構築される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義・及び社会的意義は、規範的女性像はメディアの発達、社会の動き、女性の自立欲望、消費経済、メディアの変遷、といった複数の要素間で揺れながら構築される仕組みを、規範的女性像を構築する際に重要なファッションという視点から、フランス、及びリトアニアメディアにおける規範的女性像事例研究を通して明らかにできたこと、そして、日本女性像は時代によって規範的女性像を正当化する役割、またはそれら規範的女性像にあてはまらない女性を正当化する役割を担っていたという欧州で未熟な日本女性像が受容されてきた一背景を明らかにできたことである。
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