研究課題/領域番号 |
16K02054
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 南山大学 |
研究代表者 |
坂井 博美 南山大学, 人文学部, 准教授 (80734574)
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研究分担者 |
藤野 裕子 早稲田大学, 文学学術院, 准教授 (70386746)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ジェンダー / 性売買 / 性買売 / 売買春 / 買売春 / 性産業 / 現代日本史 / 売売春 / セクシュアリティ / 日本現代史 |
研究成果の概要 |
1950年代から1970年代までの愛知と東京における性産業地を対象にして、日本社会の性売買構造の連続性と変容を考察した。具体的には、愛知からは豊橋と名古屋、東京からは吉原と玉の井という、4つの地域を選び、それらの地域のなかの性産業地を比較検討した。各地域に関して、図書館や資料館・公文書館などで資料調査を実施した。その結果、地方紙・業界紙や雑誌、郷土資料、公文書、女性団体関係資料などのなかから関連資料を発掘することができた。それらの資料の検討を行い、地域に即して、各時期の性産業地の有り様と特徴を、赤線関係者や地域政治や国家など、多様なアクターに着目して検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
公娼制度下の性売買に比べると、戦後の性売買についての研究は少なく、各地域に即した事例研究も積み重ねる必要がある。そうしたなかで、本課題は、第一に、地域に即して、性産業をめぐる地諸資料を発掘した点、当該時期の資料の生成状況の変化とその背景を検討した点で意義がある。また、戦前の玉の井の私娼宿経営者と思われる人物の書簡を入手し、それを発表した。第二に、それらの資料を使用して、赤線関係者や行政、地域政治、地域住民、国家などの動きに着目し、戦後の性売買の展開と特質を検討した点で特徴をもつ。すでに発表した論考では、赤線青線体制期、および売春防止法前後の業者の動向を、地域政治に即して浮き彫りにした。
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