研究課題/領域番号 |
16K02057
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
斎藤 真緒 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (70360245)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 男性介護者 / 介護者支援 / 男性性 / ケアの倫理 / ジェンダー平等 / 介護殺人予防 / ピア・サポート / ケアラー支援 / 家族主義 / 介護殺人 / ピアサポート / 家族介護 / ジェンダー / マスキュリニティ |
研究成果の概要 |
本研究は、男性介護者を含む家族介護者支援の日本での具体化の一環となる。介護殺人の7割が男性加害者、同時に介護殺人の7割のケースで介護サービスを利用していた実態を踏まえ、公的サービスの充実だけではなく、介護者自身に寄り添うインフォーマルなピアサポートが重要であると考えた。とりわけ、男性介護者に介護殺人が多いケースでは、SOSをうまく出すことができず、一人で抱え込んでしまう孤立化が生じやすい。本調査では、男性介護者の会やつどいの開催は、150を超えることが分かった。男性性が強化されることもあるが、感情を通じた新しい男性同士のネットワークの構築の可能性を確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的にも介護者支援は重要な福祉政策上の課題となっているが、とりわけ家族責任規範が強い東アジア諸国においては、ケアをしない権利も含めた介護者支援の構想が重要であることを明らかにしてきた。世界的には多様化する介護者に応じた支援の在り方を検討することが重要課題となっているが、ジェンダーに依拠した男性介護者支援という取り組みは、世界的にも先駆的であることが明らかになった。自治体条例として介護者支援を今後広げていくためにも、本研究が明らかにした知見は有益であると考える。
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