研究課題/領域番号 |
16K02058
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館 (2017-2018) 京都造形芸術大学 (2016) |
研究代表者 |
吉良 智子 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, リサーチフェロー (40450796)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 人形 / ジェンダー / 美術 / 芸術 / フランス人形 / ファッションドール / 女性性 / 受容 / 近現代 / 日本 / 身体 / 芸術諸学 / 女性 |
研究成果の概要 |
日本の近代化の過程において「人形」が「女児文化」に位置づけられ、「女性にふさわしいもの」とみなされた歴史に着目し、ジェンダー論を援用しながら近現代における「人形」の創造とその受容の様相を解明した。その結果、女性が作り手あるいは受け手として深く関わった事例(和製フランス人形の創始者上村露子、女児文化の中で親しまれた抱き人形やファッションドール)は、ジェンダー規範のなかで誕生したが、創造者としての女性の主体性の発露や良妻賢母規範の矛盾の露呈など、従来の枠組みには収まりきらない可能性を示唆していたことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年重視されている男女共同参画や女性の社会進出において、政治学や経済学、社会学などの分野からの重要な提言はあるが、芸術・文化的側面からの提言はそれほど多いとはいえない。本研究は創造性における女性の主体性のあり方や新しい文化的システムの構築など、現代社会における重要な提言を含んでいる。
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