研究課題/領域番号 |
16K02061
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
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研究機関 | 大手前大学 |
研究代表者 |
岸本 香織 大手前大学, 付置研究所, 客員研究員 (40440903)
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研究分担者 |
青谷 美羽 京都造形芸術大学, 芸術学部, 非常勤講師 (10578719)
岡 佳子 大手前大学, 総合文化学部, 教授 (50278769)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 尼門跡 / 比丘尼御所 / 尼僧 / 尼寺 / 触留 / 尼門跡寺院 / ジェンダー / 日本史 / 女性 |
研究成果の概要 |
本研究は、ジェンダー研究及び社会史・宗教史の重要な資料ともなる尼門跡寺院の資料調査・分析を通して、尼門跡の支持者と一般尼寺との比較を中心に、近世・近代における尼僧の社会活動を明確化することを目的とした。 研究期間内に、光照院調査を7回実施し、聖教類678件を目録化した。さらに尼寺文書研究会を39回開催し、延享5年(1748)~宝暦12年(1762)の「総持院触留」15冊を講読した。これらの成果をまとめる形で、研究論文3本、光照院聖教目録、「総持院触留」史料集を収載した研究報告書を刊行した。本研究により、尼門跡寺院が社会的宗教活動をもって想定以上の広範囲に支持者を得ていたことが明確となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
光照院調査により、聖教類を目録化して報告書に掲載した。聖教類がまとまって残る尼門跡はこれまでになく、日本の宗教におけるジェンダー研究を進展させる上で貴重な資料となる。 「総持院触留」は、講読した15冊を報告書に掲載し、着実に学界へ新資料を提供し続けている。 故澤田宝鏡寺住職への聞き取り、宝鏡寺の歴史、大般若経寄進者分析による近代光照院の支持者層、以上3論考を報告書に掲載した。近世・近代の尼門跡の存在形態が明確となり、その支持者が想定以上の広域にあることが明らかとなった。比丘尼御所(尼門跡)が、伝統的文化を継承するだけの閉鎖的空間ではなく、宗教者としての活動を行う場であったことが、より明確になった。
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