研究課題/領域番号 |
16K02062
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ジェンダー
|
研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
李 恩子 関西学院大学, 国際学部, 教授 (50580586)
|
研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | ミクロネシア / 旧南洋群島 / ジェンダー役割 / 身体 / ポストコロニアルの問い / 「混血児」 / ポストコロニアル / 女性 / ジェンダー / 生殖 / パブリックヘルス / 植民地主義レガシー / 思想・運動・歴史 / 帝国レガシー / 旧委任統治領 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、旧南洋群島研究で看過されてきたミクロネシア女性たちの身体をめぐる記憶、経験に焦点を当て、日本の委任統治が彼女たちの生に何をもたらしたのかという問いを設定し、そのレガシーを明らかにすることであった。彼女たちの身体、生、そして性に大きな影響を与えた事柄に日本人男性との間に生まれたいわゆる「混血子孫」のことがある。しかし、戦後の帰還プロセスで帰還者の対象からはずされていた。 本研究の主要な研究方法である現地での当該者へのインタビューをかなり収集することができ、論考を執筆中である。また、多方面の研究者と論集刊行に向けたネットワークもでき、そのプロジェクトも推進中である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、旧南洋群島に関連するこれまでの研究(国際政治、委任統治時代の教育、現地語への日本語の影響など)で看過されてきた女性たちの歴史的位置、役割に光を当てようとしたことである。本研究が試みた女性の身体と性に関係する日本人と現地女性との間に生まれたいわゆる「混血児子孫」をめぐる諸様相を記述、分析しようとしたことは未踏の研究であり、そのこと自体に意味があると考える。「混血児子孫」たちへのインタビュからその経験、記憶、実態を収集できたことの意義は大きい。今後、それらを論文にしていくことでこの地域研究の幅を広めることへの貢献につながると考える。
|