研究課題/領域番号 |
16K02075
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
桑原 浩 琉球大学, 国際地域創造学部, 教授 (90468067)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | プロプア・ツーリズム / ホームステイ / 南東スラウェシ州 / インドネシア / プロプアツーリズム / 民泊 |
研究成果の概要 |
本研究は貧困削減手段としての観光の観点から、インドネシア島嶼地域の一貧困地域を調査対象地とし、家族経営による民泊型宿泊サービス事業のスタートアップ期における非金融分野の課題を広く探索したうえで、国際的支援組織の関与戦略を示すことを目的としていた。当該地の起業家と観光専門家への面接結果から、観光関連ビジネスでの就業経験をもつ起業家には十分なコンサルテーションと支援の焦点化が重要であること、一方、そのような経験を持たない起業家には、「観光客とは何か」といった根本的概念を含めた観光ビジネスの基本を、具体的な作業課題の実践を通じてその習得を促すべきであること、という示唆を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、開発途上国における貧困層が自ら起業し経済的に自立するという世界的課題を取り上げ、その際に最も困難なスタートアップ時期に注目し、特に非金融分野における国際的な外部組織の支援戦略を探索した。 起業家と現地専門家への面接調査の結果、支援戦略を立案するうえで、起業家を、観光関係職業経験の有無と起業形態の志向性(ファミリービジネス志向とコミュニティ型ビジネス志向)の二属性から細分化するという新たな支援の戦略的枠組みを提示した。また、公正で機能的な視点から現地スタッフを採用するといった特に国際的な外部組織に期待される支援実施上の留意点も提起した。
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