研究課題/領域番号 |
16K02087
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 桃山学院大学 (2017-2018) 桐蔭横浜大学 (2016) |
研究代表者 |
大野 哲也 桃山学院大学, 社会学部, 教授 (40598075)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 災害復興 / ツーリズム / ネパール / アクターネットワーク / 文化の真正性 / ガイドブック / ボランティア / 世界遺産 / 生活の論理 |
研究成果の概要 |
本研究では以下の3点を明らかにした。 第1に、災害復興は単に建物やインフラを再建し、地域住民を「震災前」の状態に戻すといった単純なものではなく、災害の経験を含み込んだ創造的復興を目指さなくてはならないということである。第2に、その際に、世界各国から訪れる災害ボランティアなどと地域住民が新たな連帯を生成する可能性を有する。この新たな繋がりこそが、創造的復興に重要な意味を持つ。第3に、この新たな人間関係は、「ガイドブック」「支援物資」などのモノも含めたネットワークによってつくられ維持されている。つまり、創造的復興には単に人という社会資本だけでなく、モノという物質が大きな役割を果たすのである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は、大規模災害に見舞われた地域社会がそこからの復興を目指すとき、ツーリズムはいかにそれに貢献できるかを考察することにあった。本研究が事例としたのは、2015年に大震災に見舞われたネパールのパタン地区である。 本研究で明らかとしたのは、復興とは単に「震災前」の状態に戻すのではなく、震災の経験も含めた新たな地域社会をつくることが重要で、その際に「災害ボランティア」というような社会資本や救援物資という「モノ」が重要な働きをするということである。
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