研究課題/領域番号 |
16K02091
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
古池 嘉和 名古屋学院大学, 現代社会学部, 教授 (50340063)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 物語観光 / 伝統産業 / 文化資源ストック / 産業と文化の循環 / 広域連携 / 産業観光 / 文化資源 / 輸出陶磁器 / 消費と創造 / 地域デザイン / 文化資本 / 広域分業 / 経済史 / 地場産業 |
研究成果の概要 |
衰退の危機に或る伝統的な産業は、その地域が蓄積してきた文化資源の蓄積を生かすことによって、新たな生業(産業)が創造される可能性を持っている。それは、文化資源を物語として編集し、消費者(観光客)との関係を再構築することで実現できる。 本研究では、近代化の過程において広域的な分業で隆盛を極めた名古屋とその周縁に広がる陶磁器産地(瀬戸/美濃)を例に、文化と産業が融合する産業観光モデルによって、新たな産業創造の可能性が開けることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
陶磁器産業の衰退要因として消費者との関係性が「貨幣を媒介した経済」関係に重点が置かれ、地域の文化資源ストックとの関係が希薄化したことにあることが分かった。地産の伝統産業は、その歴史的な過程の中で蓄積された文化資源を「物語」として編集して、消費者との接点を測る「物語観光」の推進により、時代に即応した産業(生業)として蘇生可能であることが分かった。すなわち、生産→文化(観光)→生産の循環を生む観光モデルである。それは、今日でも産業の基盤のある地域のみならず名古屋市のような産業の基盤が乏しくなった地域でも広域的な物語(意味づけ)によって、新たな生業を創造可能なことが、社会実験の過程で検証された。
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