研究課題/領域番号 |
16K02094
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 四天王寺大学 |
研究代表者 |
太田 健二 四天王寺大学, 人文社会学部, 准教授 (60506997)
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研究分担者 |
片野田 耕太 国立研究開発法人国立がん研究センター, がん対策情報センター, 部長 (00356263)
村田 陽平 近畿大学, 文芸学部, 准教授 (10461021)
伊藤 ゆり 大阪医科大学, 研究支援センター, 准教授 (60585305)
永井 純一 神戸山手大学, 現代社会学部, 准教授 (90552828)
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研究協力者 |
埴淵 知哉
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 受動喫煙 / 風営法 / ナイトタイムエコノミー / 屋内禁煙 / オリンピック / インバウンド / 健康増進法 / 規制 / ダンス / 統合型リゾート / 音楽 / 遊興 / 空間 / 社会学 / 疫学 / 地理学 / 観光学 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、健康増進法の改正前後の受動喫煙規制と改正風営法施行後の遊興空間規制という対照的なトピックを対比的に分析・考察してきた。前者に関しては、国営企業としてたばこ産業を育成してきた日本特有の背景や、屋内完全禁煙にした飲食店の実態の一端を明らかにした。後者に関しては、風営法で規制されてきたクラブがインバウンド消費拡大が見込める観光資源として期待される反面、カジノを含むIRのようなゾーニング的な地域規制の問題が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
受動喫煙規制と遊興空間規制、両者の問題の背景にあるのは、中間的コミュニティの空洞化や不寛容な社会的傾向である。受動喫煙においては煙や臭い、遊興空間規制においては騒音という空間的に遮断の難しいものが原因となっている。それらは、主観的な感覚によって受容態度が大きく異なるものだ。しかもモラルやマナーの問題と結びつき、何らかの調停で合意形成が図られるよりも、法や警察という公権力に依存して白黒をつけようとしている。その解決策は、ゾーニングという方向性か、あらためて中間的コミュニティを再構成する方向性に二極化しているが、その趨勢を見守る必要がある。
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