研究課題/領域番号 |
16K02097
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
観光学
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研究機関 | 久留米工業大学 |
研究代表者 |
大森 洋子 久留米工業大学, 工学部, 教授 (30290828)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 農村景観保全 / グリーンツーリズム / 農家民宿 / 阿蘇地方 / 文化的景観 / 農業の維持 / まちづくり / 農村景観 / 伝統家屋 / 農村ツーリズム / 牧野景観 / 置き屋根土蔵 / 伝統家屋の利活用 / 南小国町 / 置き屋根酒蔵 / 有機栽培 / 食・泊・体験の分担 / 着地型観光 / 阿蘇 |
研究成果の概要 |
農家がツーリズムの活用により農業を維持していくための条件として以下のことを考える。 ①地理的表示保護制度を活用し農産物やその加工品のブランド化を図り高収入を得る②地域の農産品を直接消費者へ届けるシステムをつくる。③ツーリズム資源である集落景観の魅力を高めるために景観をコントロールする指針を決め、住民が納得できるルールを作成する。④最も重要なのは上記のことを企画運営するDMOとなる組織を設立することである。消費者へ直接発送するシステムの運営、様々な補助金や融資の活用、農家民宿等の運営の指導など、景観保全も含めた地域の戦略を考え実行していく地域密着型の組織がないとグリーンツーリズムは成功しない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
美しい中山間地の農村景観を維持するためにはその景観を造っている農業が続けられなければならないが、小規模農家は高齢化と後継者不足で農業の維持が難しくなっている。農業だけでは十分な収入が得られず後継者は就業の機会を求めて地域を離れていく場合が多い。農水省が推進する6次産業化にグリーンツーリズムがあるが、まだ成功例が少ない。グリーンツーリズムを目指している地域でどのような課題があるかを明確にし、農業を維持するためのグリーンツーリズムの条件を提示することは、今後ツーリズムを活用し農業の維持を志向している地域にとって有意義と考える。また、農村景観の維持に関しての研究は学術的にも貢献していると考える。
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