研究課題/領域番号 |
16K02105
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
今井 正浩 弘前大学, 人文社会科学部, 教授 (80281913)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 精神疾患の病理 / 西洋古典古代の人間観 / ヒッポクラテス医学文書 / ディオクレス / プラクサゴラス / 初期アレクサンドリア医学 / 精神疾患 / ギリシア医学 / ヒッポクラテス / 『神聖病について』 / プラククサゴラス / 古代ギリシア医学 / 『神聖病論』 / 脳中心主義 / 心臓中心主義 / 精神病理学 / ヒッポクラテス医学派 / 医学者ディオクレス / 医学者プラクサゴラス / ギリシア人の疾病観 / 西洋古典古代 / 人間観 |
研究成果の概要 |
(1)「ヒッポクラテス医学文書」の『神聖病について』と題する医学書に代表される、ヒッポクラテス医学派の精神病理学の特徴を明確にするとともに、それが社会に与えた影響の一端を明らかにした。 (2)前4世紀の医学者ディオクレスの精神病理論が、ヒッポクラテス医学派の精神病理学の伝統に依拠しつつ、アリストテレスの生物学モデルにもとづく「心臓中心主義」に立った人体モデルを前提としていることを明らかにした。 (3)前4世紀後半~前3世紀前半の医学者プラクサゴラスの人体生理学・病理学が、『神聖病について』と題する医学書に代表される、ヒッポクラテス医学派の「脳中心主義」に対する批判的応答である可能性を論じた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「西洋古典古代の精神史」という広いパースペクティブに立って、その時代の人間観の形成と展開に医学者たちがなした思想的貢献について、正しい評価を与えるための領域横断的研究であるという点を特色としている。 精神疾患をめぐる古代社会の伝統的な考え方が、医学の誕生と医学的病理診断の確立によって大きな変化をこうむり、伝統的人間観の転換につながっていくプロセスの一端を解明し得たことは、大きな成果の一つである。従来の研究では十分に解明され得なかった西洋古典古代の人間観に特有の複雑さや多面性を理解するための新しい視座を導入し、その新たな側面を明らかにしたことに、本研究の学術的・社会的意義がある。
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