研究課題/領域番号 |
16K02106
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
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研究協力者 |
ギラルディ マルチェッロ パドヴァ大学
パスクァロット ジャンジョルジョ パドヴァ大学
エルバーフェルト ロルフ ヒルデスハイム大学
ツィッヘ パウル ユトレヒト大学
ロッビアーノ キアラ ユトレヒト大学
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 日本哲学 / 西田幾多郎 / 時間論 / 美学 / 翻訳 / 哲学 / 比較哲学 |
研究成果の概要 |
本研究では、今まであまり研究が行われてこなかった西田幾多郎の美学について、時間論からのアプローチを行ない、 同時に関連文献をイタリア語に翻訳した。その作業に付随して、西田の思想の発展に伴う芸術哲学の変化を、時間論との関係において論考することを試みた。本研究成果の一部として、西田全集イタリア語版の第1巻として『善の研究』(2016, 改訂版)、第2巻として『思索と体験』(2019)をイタリアで出版することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
西田の美学に特徴的なのは、芸術を「身体の活動」とその時間性ととらえている点である。しかしながら、本申請課題のように西田の美学と時間論について、西洋美学の観点から比較分析するという試みはこれまでほとんど行われておらず、海外においても日本学のみならず、芸術学、哲学諸分野の研究者らに、新しい興味と大きなインパクトを与える可能性がある。また、本課題遂行によって、西田の重要な著作である『善の研究』、『思索と体験』のイタリア語翻訳および解説を出版し、ヨーロッパに紹介した。イタリア語というヨーロッパの言語で翻訳を出版することにより、他の欧米諸国や中南米における日本哲学への接近をも促すことができると考える。
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