研究課題/領域番号 |
16K02107
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
服部 健司 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (90312884)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 倫理学 / 臨床倫理学 / 解釈学 / ロマン主義 |
研究成果の概要 |
本研究では、世界的にみてきわめて独創的なオランダの臨床倫理学の全貌、開発の歴史的・社会的背景、思想的基盤、多様な諸流派の特性、動向、その中でも異彩を放つ解釈学的アプローチの位置を明らかにした。オランダの臨床倫理学が目指すのは、訴訟回避ではなく、当のケースのよりよい理解、担当する医療スタッフ間の深い相互理解であった。その基盤には初期ロマン主義的解釈学が課題とした問題意識がある。よりよい理解をめぐるシュレーゲルとシュライアマハーの著作ならびに二次文献を通して、近代の解釈学が現代の臨床倫理学に投げかける問題提起と示唆の奥行きを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本邦の臨床倫理学の主流と、その実践のための仕掛けである臨床倫理委員会や臨床倫理コンサルテーションは米国発祥である。米国からの輸入品で占められていること自体が問題視される必要はない。他国の臨床倫理学の動向がいっこうに顧慮されていないことが問題である。本研究は、米国式とは対極と目されるオランダの臨床倫理学、その社会的・歴史的背景、思想的基盤、諸流派の動向を明らかにしつつ、批判的に紹介する、本邦の臨床倫理学に新風を送りこむ試みとして、他に類をみない独創的なものである。
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