研究課題/領域番号 |
16K02112
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
宮崎 裕助 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (40509444)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 共通感覚 / 友愛 / 共同体 / 判断力 / 歴史 / 系譜学 / カント / アーレント / デリダ / フランス哲学 / 崇高論 / 差延 / 家族 / 信 / 動物 / ハイデガー / アガンベン / アリストテレス / 哲学 / 感性論 |
研究成果の概要 |
本研究は、「共通感覚」の倫理学の構築を企てるために、人間と動物、家族愛と友愛、美的感性と崇高、共同体と他者感覚、信への問いと歴史感覚といった複数の主題に即して課題を推進することによって成果を蓄積することができた。発表形態では、単著の刊行、学術誌や単行本への寄稿、国内外での学会発表、また商業誌やインターネットでの発信を通して、成果の公表を継続的に実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今日世界中で宗教的・民族的な紛争が激化し続けており、近年焦眉の課題となっているのは、人々の集団的情動が社会規範や政治的決定に及ぼす作用についての研究である。本研究が提案する共通感覚の倫理学は、こうした今日的要請に明確に答えるものである。これは大衆の情動的同一化に帰結しない「距たりの共鳴」としての人々の絆を構想し、単なるシンパシー(同情)やエンパシー(感情移入)ではない「テレパシーの倫理」を打ち出す。かくして機能不全に陥りつつある現代の政治原理を根本から問い直す仕方で独自の情動倫理学を構築するという点に、本研究の学術的および社会的な意義がある。
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