研究課題/領域番号 |
16K02114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
堂囿 俊彦 静岡大学, 人文社会科学部, 教授 (90396705)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 人間の尊厳 / 個人の尊重 / 討議倫理学 / 倫理コンサルテーション / ケア / 福祉 / メタ倫理学 / 有機体 / 臨床倫理 / 討議倫理 / 討議的実在論 / 憲法 / 公共の福祉 |
研究成果の概要 |
本研究は、憲法学や倫理学におけるさまざまな立場を検討することにより、「人間の尊厳」を、個性をもった人々の討議とケアによってその存在が確かめられるものとして位置付けた。従来の憲法学では、「人間の尊厳」を用いることに対して、「尊厳を持つ人間」と「もたない人間」を恣意的に区別してしまう危険性が指摘されてきたが、本研究の枠組みにより、こうした危険性を避け、「人間の尊厳」と「個人の尊重」を補完的に捉えることが可能になった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、日本国憲法における「個人の尊重」を、「人間の尊厳」との関わりのなかで(その独自性も失うことなく)理解する一つの立場を示したことにある。また、社会的意義としては、医療・介護・研究に関するさまざまな法律やガイドラインに用いられている「人間の尊厳」を、討議やケアという日常の営みの延長線上に位置づけることにより、実践の場面に根付かせるきっかけを作ることができた点にある。
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