研究課題/領域番号 |
16K02128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 琉球大学 |
研究代表者 |
久高 將晃 琉球大学, 人文社会学部, 教授 (80398304)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 討議倫理学 / 普遍化原理 / 適用可能性 / 根拠付け可能性 / 超越論的語用論 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、討議倫理学の道徳原理である「普遍化原理」を、1.新たに定式化し、2.根拠付けることである。この目的のために、様々な討議倫理学的アプローチと、「普遍化原理」の根拠付けの論証を、包括的に分析し、批判的に検討した。その結果、第一に、新たな「普遍化原理」によって討議倫理学の適用問題を解決できること、第二に、ある超越論的語用論的な仕方で「普遍化原理」を根拠付けることができることを、明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果によって、これまで行ってきた討議倫理学の研究が包括的に(すなわち、根拠付け問題と適用問題とに関して)完成した。それによって、討議倫理学の可能性に関して、第一に、従来の討議倫理学の問題としての公共的討議が不可能な現実の問題状況への適用不可能性を、仮想的討議と新たに定式化された普遍化原理によって解決することで、適用問題に対して適用可能性を示したこと、第二に、討議倫理学の倫理的規範と道徳原理を超越論的語用論的に新たに根拠付けることで、根拠付け問題に対して根拠付け可能性を示したこと、この二つに学術的意義がある。同時に、現実の問題状況への討議倫理学の有効性を示したことに社会的意義があるだろう。
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