研究課題/領域番号 |
16K02130
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
伊原木 大祐 北九州市立大学, 基盤教育センター, 教授 (30511654)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 現象学 / キリスト教 / グノーシス / ユダヤ思想 / マルキオン / 出来事 / 生 / ユダヤ性 / メシアニズム / ショーペンハウアー / 身体 / エロス / 二元論 / 宗教哲学 / 哲学 |
研究成果の概要 |
本研究は、1960年代以後に優勢となるフランス現象学思想の一群(レヴィナス、アンリ、マリオン)を宗教哲学の高度な発展形態と捉えつつ、そこに表れた二元論的構成に着目することで、20世紀におけるフランス宗教哲学への新しい見方を提唱している。その結果、この思潮が形を変えながらショーペンハウアー哲学や20世紀のドイツ・ユダヤ思想にまで及んでいることを発見すると同時に、現代におけるマルキオン主義の政治的ラディカリズムを確認することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世俗的領域と超越的領域との対立・緊張関係に基づいて組み立てられた二元論的思考は、各種宗教思想を構成する決定的な要素であるが、哲学的見地からは「止揚」される(総合的に解消される)傾向にあったため、理論として尊重されてきたとは言いがたい。本研究では、20世紀を中心とした現代フランス哲学・現象学の多様な資源を活用しながら、その新しい哲学的意味づけを試みている。最終的には、あるタイプの宗教哲学的二元論が世界性(物質性)との対決というモチーフにおいて、明確に社会的かつ政治的な意義を帯びてくる点に注意を促している。
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