研究課題/領域番号 |
16K02131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 神田外語大学 |
研究代表者 |
松井 佳子 神田外語大学, 外国語学部, 教授 (60255180)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 異文化間コンフリクト / ビジネス・エシックス / ケア倫理 / 多文化共生 / 承認 / 文化の多様性 / グローバル人材 / ワーク・ライフ・バランス / グローバル・エシックス / グローバル化 / 多様性(DIVERSITY) / コミュニケーション / 対話 / 人間の尊厳 / 倫理学 / 哲学 / 経営学 |
研究成果の概要 |
本研究はグローバルな現代社会において、超国的かつ相互関係性の観点から、ビジネス・エシックスが直面する異文化間コンフリクトの諸問題にどのように取り組めばよいのかを検討した。ビジネス・エシックスがこれまで主に守備範囲としてきた道徳的主体としての企業活動の倫理、およびCSR(社会的責任)に回収できない領域に踏み込み、文化や価値観の多様性がビジネス・エシックスと密接な関係性を有し、文化の果たす役割の重要性を明確にした。異文化間コンフリクトは不可避であるが、倫理とは「人間の尊厳」「承認」「ケア」といった人間にとっての中核となる価値に依拠した、相互の文化的差異の認識に他ならないことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ビジネス・エシックスという学術的分野に「文化」という観点を援用して、異文化間コンフリクトの諸問題を人間の内在的価値と連動させて考察することは、近年取り沙汰されている「働き方改革」とも関わりをもち、人間社会の共生の実態や意味をより深く理解することであると考えられる。関係性とコンフリクトは切り離すことはできない。今回の研究成果は、人々の接触・交流・交渉といった具体的な場面での軋轢への対応に有益であると思われる。そしてもっぱら情報・感情伝達・コミュニケーションの手段として使われている言語使用にも、他者へのケアは処方箋となりうるであろう。
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