研究課題/領域番号 |
16K02141
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 立正大学 |
研究代表者 |
村田 純一 立正大学, 文学部, 教授 (40134407)
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研究分担者 |
柳澤 田実 関西学院大学, 神学部, 准教授 (20407620)
板橋 勇仁 立正大学, 文学部, 教授 (30350341)
田口 茂 北海道大学, 文学研究科, 教授 (50287950)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 科学と宗教 / 日本哲学 / 認知科学 / 西田幾多郎 / 田辺元 / 宗教 / 科学 / 倫理 / 儀式 / 仏教 / 下村寅太郎 / 技術 |
研究成果の概要 |
最近の認知科学の宗教研究の成果と、西田幾多郎や田辺元による宗教論を手掛かりに、既成の科学と宗教を前提にして両者の関係を考えるのではなく、それらが成立してくる基盤をなす日常的な生活世界の次元にさかのぼって考える試みの意義を確認した。そして、このような試みから、現代のように科学技術の進展した生活世界においても、たとえば、新たな仕方で生じる死者とのかかわり、といった仕方で宗教性が成立しうる可能性を見出すことができることを示唆した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの伝統的な科学と宗教をめぐる議論では、近代科学の成立とキリスト教との対立のように、既成の科学と宗教を前提にした議論がおもになされてきた。それに対して、本研究では、日常的な生活世界へさかのぼって問題を考え直すという新たな視点を提示することができた。それによって、西田や田辺の宗教理解への新たな解釈の可能性を示すとともに、現代においても、さまざまな場面で宗教性を見出す可能性があることを示唆し、新たな研究への方向づけを提示することができた。こうした視点の下で、様々な分野の研究者を招いての講演会を公開で行い、研究の社会的還元を試みた。
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