研究課題/領域番号 |
16K02151
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
藤田 尚志 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (80552207)
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研究期間 (年度) |
2016-10-21 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | ベルクソン / フランス近現代哲学 / シモンドン / フランス文学 / レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ / 愛・性・家族 / 分人 / 愛 / 性 / 家族 / フランス近現代思想 / 人格性 / 主体性 / 愛・性 / 性愛 / 主体 / 個人 / 人格 / フランス哲学 / 脱構築 / フランス / 日本 / 結婚 |
研究成果の概要 |
第一に、フランス現代哲学の中で近年翻訳出版を機に新たに注目を集めることになったシモンドンの『個体化の哲学』に注目し、個体化の文脈で主体や人格概念を再検討しようと試みた。まだ論文化は出来ていないが、2019年8月に大阪大学で行なった集中講義でその一端を示しえた。第二に、2019年6月にアンリ・ベルクソンのコレージュ・ド・フランス講義『時間観念の歴史』の翻訳を出版・刊行し、そこに見られる主体・人格概念をハイデガーとの比較において検討しようとした。その端緒は翻訳あとがきに記した。第三に、まだそれほど注目されていない18世紀の文学者レチフ・ド・ラ・ブルトンヌの文学に新たな光を当てようと試みている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近代社会は「個人」という観念を軸に構築されてきたが、現代社会やそこで展開される愛・性・家族の解体と再構築といった現象では「分人」という概念がますます重要性を有してきているように思われる。本研究では、フランスの現代哲学者や、関連する近現代の思想家・作家たちが主体や人格性といった伝統的な概念をどう取り上げ直していたのかを検討することを通じて、この新たな概念である「分人」の特徴を明らかにすることを試みた。
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