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ドイツ啓蒙主義におけるスピノザ哲学の受容と批判

研究課題

研究課題/領域番号 16K02153
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 哲学・倫理学
研究機関神戸市立工業高等専門学校

研究代表者

手代木 陽  神戸市立工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (80212059)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
研究課題ステータス 完了 (2018年度)
配分額 *注記
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
キーワード可能性の補完 / 内在的様態 / 因果系列の絶対的必然性 / 目的性 / 実体の唯一性 / 自由 / 必然性 / 充足根拠 / 選択意志 / 普遍的宿命論 / 可能性 / 現実存在 / 様態 / 汎通的規定 / 仮定的必然性 / 最善世界 / 予定調和
研究成果の概要

本研究は初期ドイツ啓蒙主義の哲学者クリスティアン・ヴォルフにおけるスピノザ哲学の批判を解明した。ヴォルフの哲学は矛盾律と充足根拠律に基づく可能性の哲学であり、現実存在は存在者の本質にその何性を規定するいかなる規定をも付加しない「可能性の補完」として位置づけられている。ヴォルフのスピノザ批判の要点は、複数の可能的世界から選ばれたこの世界の必然性は仮定的に過ぎないという、世界の因果系列の絶対的必然性の証明に対する批判にある。しかし充足根拠律の普遍妥当性を認めた点ではスピノザと本質的な差異はなく、むしろ因果性が目的性によって補われるとする点にヴォルフの独自性がある。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は18世紀ドイツ啓蒙主義の哲学史研究である。我が国ではライプニッツやカントについては多くの研究文献が存在するが、その間のドイツ啓蒙主義の哲学に関してはライプニッツやカントの哲学の展開において副次的に研究されているに過ぎない。第一に本研究はこの分野の研究により哲学史研究の空白を埋めると同時に、スピノザ批判という視点からライプニッツやカントの哲学に対する独自性を明らかにした。第二にヤコービに始まり、ゲーテやヘルダーによって展開された汎神論論争が重視されたこれまでのドイツにおけるスピノザ主義受容史研究に対し、本研究はヴォルフと反ヴォルフ学派の論争の思想的多様性に着目し、その意義を明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2018 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2017 実施状況報告書
  • 2016 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2019 2018 2017

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] ヴォルフにおける「可能性の補完」としての現実存在2018

    • 著者名/発表者名
      手代木 陽
    • 雑誌名

      ライプニッツ研究

      巻: 5 ページ: 180-199

    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 『自然神学』におけるヴォルフのスピノザ批判2019

    • 著者名/発表者名
      手代木 陽
    • 学会等名
      第29回一橋哲学フォーラム/第8回スピノザ・コネクション
    • 関連する報告書
      2018 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] ヴォルフにおける「可能性の補完」としての現実存在2017

    • 著者名/発表者名
      手代木 陽
    • 学会等名
      カント研究会第307回例会
    • 発表場所
      京都教育文化センター
    • 年月日
      2017-03-11
    • 関連する報告書
      2016 実施状況報告書
  • [学会発表] ヴォルフにおける「可能性の補完」としての現実存在2017

    • 著者名/発表者名
      手代木陽
    • 学会等名
      日本ライプニッツ協会第9回学会
    • 関連する報告書
      2017 実施状況報告書

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公開日: 2016-04-21   更新日: 2020-03-30  

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